ドキュメンタリー映画「94歳のゲイ」を観てきました。〜〜痛烈な孤独〜〜
PR
PR
ドキュメンタリー映画「94歳のゲイ」を観てきました。
それは 観ているだけで痛みを感じるような孤独でした。
ゲイが精神疾患で伝染病とされていた時代。今では考えられないような差別的な時代。
インターネットも無く情報も少なく ひたすら隠すという事を選択せざるを得ない時代。
この方よりずっと後の世代の方でも「ゲイ」の居場所は派手な化粧をしてオネェ言葉を使いオカマバーと呼ばれる場所しかないと感じ、もちろんそれが悪いということではないけれど いたって普通のおじさんのようなゲイの方は落ち着ける場所がないと感じているようでした。
主人公の長谷さんはそれよりもっと生き苦しい時代を 自分はおかしいのだと感じ自分を隠し偽って生きてこられました。
隠しきれないと感じたら職場を変えたり 人との繋がりを持たないようにしたり 犯罪者でもないのにひっそりと静かに。。。
時代が変わってゲイは病気ではない もう偽らなくてもいいという時代が来たけれど周りは自分より若い方ばかりで年齢的な距離を感じてしまう。
それでも長谷さんを慕って人が集まるようになったけれど 過ぎた時間は取り戻せない。
私だったら「ひどい時代だった」と恨み節を言いそうだけど この方はそういった事は言わず 辛かったが文学が支えになったとおっしゃってました。言葉の端々に強さを感じました。
「遺書のようなモノに頼る事にして恥ずかいい」という言葉に今まで自分以外には一切頼らず独りきりで生きてきた痛烈な孤独を感じました。
(2024/11月追記:この映画の主人公 長谷忠さんがお亡くなりになったとネットニュースで知りました。ご冥福をお祈りします)
映画館は以前「真っ白の闇」という映画を観た「シネマスコーレ」という小さな映画館。数年ぶりです。
次は「医学生 ガザへ行く」を観たかったのですが上映期間が短くタイミング的に行けなかった💦
ご訪問ありがとうございました♪
別館
PR
PR