
18歳で亡くなった女子高生南条あやさんの日記を読みました。
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1999年に亡くなった南条あやさんの日記「卒業式まで死にません」を読みました。



購入履歴をみたら購入日は2017年。やっと読み終えました。8年越し。
ずっと読みたいと思ってたけど本屋では見つけられず ふと楽天ブックで検索したら出てきてすぐ買った物です。
購入した時期はちょうど子育てが忙しくなかなか読み進めることができず、しばらく棚に眠っていたのですが最近になって続きを読み始めました。
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![]() | 卒業式まで死にません 女子高生南条あやの日記 (新潮文庫) [ 南条あや ] 価格:737円 |

元祖ネットアイドルと言われている南条あやさん。存在を知ってからネットで検索して写真を見た時は(ネット)アイドルと言われるぐらいだから華やかな感じを想像していたら 普通の落ち着いた可愛らしい女子高生で最初は拍子抜けしました。
睡眠薬や向精神薬に強い関心があり用法要領を守らずに使用されていたあやさん。
私は彼女の死後に存在を知ったのですが そんな風に自滅的に生きて若くして終わりを迎えてしまう彼女の人生に興味を持ちました。
そして本を買って読み始めたら 彼女はあっけらかんとしていてユーモアがあり楽しげで友達もいてそんな死を望んでいるような内容ではありませんでした。
メリー・メリー・マリーのマリアさんのように「死」と手を繋いでいないと生きられないというような危うい感じの日記ではなかったです。
でも最近になって続きを読み始めたけど 自分の娘がこの本の日記を書いた頃のあやさんの年齢になりとても複雑な気持ちになりました。
ユーモラスに書いているけど 自身を傷つけたり薬に依存したりきっと苦しかっただろうな、と。
健忘すらも楽しそうに嬉しそうに語る様子、明るく振る舞ってるから大丈夫なんてことは全然ないんだな、と。
亡くなってしまったのは自殺と事故の間みたいな感じだけれど切ないです。
本の中で最近はなかなかリタリンをもらえないというような記述がありました。
リタリンは依存性が高く 成分も麻薬と同じで 処方薬として使用していた方が依存症になる問題がありました。その頃はすぐにリタリンを処方してくれる医者のところへ行き転売というのも社会問題になっていた気がします。
そのようなお薬を女子高生にも処方されていたことに驚きです。(もしかしたらちゃんと適正に使えば大丈夫なのかもしれませんが・・・)
南条あやさんは日記の中で度々父親への思い(不満)を書いています。
父親と二人暮らしで 少し気性が激しいお父様かなとは思いますが ひどい親という程ではなかったようです。(私の父親もかなり気性が激しかったですし)
衝突はしていたけれど大切にしていた娘の日記に書かれた自分の姿を確認するのはお父様としては辛かったと思いますが あやさんが日記をみんなに読んでもらうことを望んでいると思うので、と本にしてくださったことはすごい愛情だと思います。
南条あやさんのホームページ「南条あやの保護室」は今でも見ることができるようです。
「自殺に失敗したらメールする」という最後の言葉が・・・とても苦しくなる1冊です。
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