多様性ってやつは実に難しく厄介。世界の縮図のような英国元底辺中学校の話
少し前に話題になったこの本「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」
なかなか読む時間がとれず読み終わるのに2年もかかってしまった💦
家で読めないから通勤電車で読もうと持ち歩いたからボロボロになってしまいました💦
通勤電車も行きはラッシュで座れないから帰りの10分程度で少しずつ読み進めやっと完読♪
英国で元底辺中学校で繰り広げられる世界の縮図のような毎日。
多様性を受け入れるといっても それがいかにややこしくて難しくて大切かという事を考えさせられました。
主人公の男の子がめちゃくちゃいい子でほっこり。
英国では東洋系とからかわれたり、日本に行けば「ガイジン」と言われ差別的な扱いを受けたり、でも本人はあまり大きく動じる様子もなく淡々と受け流したり、いい方法はないかと考えてみたり。
めちゃオトナ〜〜〜。
作者の人も視野が広くておおらかですごいな〜〜なんて読み進めてたけど そんな方でも時には「地雷」を踏んでしまうようなので「多様性」ってやつは「喧嘩や衝突が絶えない」のは仕方ないのか・・・。
少しでも衝突を減らすためにいろんな価値観の人がいるという事をみんなが認識する事が大切なのかな、と思いました。完全に理解し合うのは難しいというか不可能だし・・。
この本を読んで思い出したのは数年前に何かで読んだ記事。
我が子が殺されて その父親が最初は犯人の極刑を希望していたけど 後に犯人が真摯に事件と向き合い償っていく姿をみたいとか(←この辺はちょっとうろ覚えですが)でこの犯人の死刑反対の署名活動をしていた時に通りすがりの男性に「遺族の気持ちを考えた事があるのか!」と怒鳴られた事があるとの内容でした。
怒鳴られた男性は遺族なわけですし、怒鳴った男性も遺族の気持ちに寄り添ったからこそ怒りを感じたわけだしどちらも悪くない。
この記事を読んだ時に「相手の立場になって考える」というのは半分正解で半分間違いなんだと感じました。
相手の気持ちになって考えるのは大事な事だけど その結果が相手の気持ちと同じとは限らない事を念頭に置かなければいけないな、と。
そんな事を改めて思い出した本でした。
ほんの挨拶や冗談でもその人の環境や価値観や受け取り方で不快にさせてしまったりする事もあるし、あまり考えすぎると「沈黙」が一番の防御策なのでは?と思ってしまうけどそれは解決にならないし。
完璧にはできなくてもなるべく気をつけるのが精一杯かな💦
本の帯に「一生モノの課題図書」と書いてあったけどまさしくそんな本でした。
ご訪問ありがとうございました。
別館