統合失調症の姉を閉じ込めた家族のドキュメンタリー映画
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ドキュメンタリー映画:どうすればよかったか? を観てきました。
統合失調症の姉を南京錠で家の中へ閉じ込めてしまった両親との葛藤が描かれています。
父母とも長女の病気を受け入れられず どう考えてもおかしいのに「どこもおかしくない」と言い張る母親と、日常生活もままならないのに論文や試験の心配をしている父親。
唯一正常な判断ができる息子の意見は受け入れてもらえず。まさしく孤立奮闘。
きっとお姉さんの事が大好きだったんだろうなと思うようなやり取りを見て、切り離すことも現状を変えることもできないもどかしさを感じました。
機能不全家族だけど各々に愛情を持ってる歪な家族のかたち。
20年撮り続けているので映画の中の両親も年老いていき 意味不明に怒鳴る姉の言動に体力的にも対応するのは大変だと思うのですが 両親は幼い子どもを面倒みているような雰囲気でした。切ない。
突き飛ばされたりとか夜中に叫んだりとか本当に大変そうでした。監督である息子さんはこのままではいけないとなんとかしようとするも 頑なな両親と同じ方向を向くことができず。。
統合失調症という病気があるのは知っていましたが実際の患者さんをみた事がないので 少しショックを受けました。
藤野監督は「統合失調症の対応の失敗例」と書かれていたけど、映像の中に映る姉の笑顔や束の間の穏やかな時間はみんなが求めていた幸せな時間だったと思います。
結局のところどうすれば良かったのかは分からないけど 常識的ではない家族もちゃんと助けを求める事ができる世の中になるといいなと思います。
今回観に行った映画館は「ナゴヤキネマ・ノイ」さんです。
以前はシネマテークというミニシアターがあった場所に昨年新しくできた映画館です。ずっと行ってみたいと思ってたので行けて良かった!
20年ほど前にシネマテークだった時代に1度訪れていて、その時も家族とテーマにしたドキュメンタリー映画を観ました。小林貴裕監督の確か卒業制作の映画だったような。「home」という映画で引きこもりの兄と家族を撮り続けた作品でした。
家族を撮る、それも問題を抱えた家族を撮るというのは撮り手の緊張や動揺・葛藤なんかもスクリーン越しに伝わってとても臨場感があるし 演技ではなく偶然の産物でもあり貴重な映画だと思います。そんな映画に巡り会えるのは幸せ。
20年ぶりぐらいに訪れてまた実際の家族を撮影したドキュメンタリー映画を観るなんてなんだか感慨深いです。シネマテーク時代に初めて行った時はあまりにも小さな映画館で驚いたけど。その時も満席で最前列に座布団があって驚いたような・・・。
⭐︎ナゴヤキネマ・ノイ⭐︎
外から見た感じもノスタルジー
スタービルの看板も昭和っぽくてノスタルジー
入り口すごい分かりにくくてここではなかった💦
入り口こっち側だった。裏手っぽい感じの方。
このウニタ書店もすごい気になりました。いつか行ってみたい!
映画館入り口。この雰囲気すごい好き。天井低めなのも好き。
今池界隈は平成初期のような自然なレトロ感が最高です。
ご訪問ありがとうございました♪
別館
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